パートナーシップのあり方〜イブサンローラン〜


先日、2010年公開のイブサンローランをみました。

今までずっとシャネルの方に注目していたけれど、彼の美しさを捉えるセンスはやはり秀逸で、美に関する透徹した完璧主義な感性は、遊びですら上品だ。

彼の成功はビエール ベルジュという公私のパートナーによって陰に陽に支えられてきた。このドキュメンタリーは本当に構成が見事でフランスの美意識と彼らの人生の美しい部分が見事にコラージュされた作品だと言っていい。

ピエールベルジュという慎ましやかで謙虚で能力が高く、深くイブサンローランを愛したという事実が淡々と伝わってくる。

私の思うパートナーシップの完全な形の一つだと言っていいのかもしれない。

彼はイブサンローラン本人よりもずっと高潔で、ずっとしなやかで私にとっては魅力的な人物に映る。十分自分が前に立って大きな成功を収める可能性も未来も持った人が誰かを支えるという人生の有り様は、ただただ、美しいと感嘆するべきものだった。私にとって。

私の思う生き様の美しさを他社の人生を通して感じられた時、そこにはふとした安堵のようなものが芽生えた。

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